連勝の期待もアレグロはなかなか素直に応えてくれず

　むちゃくちゃな走りながら先日の船橋競馬で3勝目をあげたサドラーズアレグロ坊ちゃんが、今日（11月5日）の川崎9R 紅葉特別に出走しました。
競馬にならない競馬で勝利をもぎとったアレグロの秘めた能力は相当なもの。底知れぬ魅力に惹かれたファンの支持は、1倍台の圧倒的人気にまで押し上げました。
　レースは前走同様に内田博幸騎手の激しい出鞭で始まります。叩きつけられるステッキに恐れたのか、怒ったのか右へ左へと蛇行運転。
　幸いにもアレグロの前に早いペースで引っ張る馬が現れ、すぐに落ち着きを取り戻すと道中の折り合いはスムーズ、走りもリズミカルで、「これなら楽勝」。
　と、期待させておいて裏切るのが、アレグロ坊ちゃんらしさでしょうか。
　3角で急に手応えが悪くなると4角では絶望的な位置に。結局、直線は反応することもなく9着に敗れています。
　敗因は色々あるにしても、とにかく「あて」にならない。
「天皇賞は再来年だね。アハハ……」
　こちらの想いを知ってか知らずか。このどうもモヤモヤした感じは、もはや片思いのそれに似ています。我々の恋心が彼の胸に届く日はいつになるのでしょうか。