Preview :: 兄は兄で、私は私

　オルフェーヴルの三冠制覇でますます注目の集まるマトゥラー。デビュー戦は勝った馬の派手さに影が薄かったものの、この馬なりの走りは見せてくれた。叩いた効果も大きそうで、勝機は高そう。
　ただ今週もっとも力が入るのは日曜の新潟メインに出走するケープタウンシチー。体質が弱く、なかなか使いこめないものの、1000万に上がっても好勝負を続けているようにとても強い馬。優駿ホースクラブの規約は知らないが、6歳の牝馬だけに、時間はそう残されていないはず。「ダービーに出したい」と中野師に言わしめた母キンバリーシチーが唯一残した後継牝馬。重賞の舞台へ辿り着くためにも、これ以上の足踏みはできない。

Review :: 長い目でみてあげてね

　マトゥラーは思いのほか弾けず掲示板も確保できなかったが、まだ2歳の秋。これから良くなる余地もあるだろうし、素質開花をじっくり待ちたい。
　それよりショックだったのはケープタウンシチーの惨敗。体重増はそれほど問題はなかったように思うが、人気もなく、色々と分からないレースだった。