レース後評

レース前短評

少しずつ階段を上がってきたトゥラヴェスーラが、遂にGI 初挑戦の日を迎える。復帰まで1年を要する大きな怪我をしながら、ここまでたどり着いたことは本当に素晴らしく、陣営の手腕にも最大限の敬意を払いたい。6歳の春だが、旧7歳の秋に現役生活で一番の破壊力を見せつけたマックイーンの血がここで騒ぐかもしれない。期待したい。
土曜日の中山、日経賞にはゴールドシップ産駒のウインキートスと、オルフェーヴル産駒のオセアグレイト、ヒュミドールが出走する。
ウインキートスは順調に使われながら力を付け、ここまで結果を残してきた。牡馬混合の別定重賞という条件は楽ではないが、不安よりも期待が上回る。
オセアグレイトは有馬記念以来の出走。ステイヤーズステークスを勝ったばかりの強行軍でグランプリに出走したが、その走りには確かな成長を感じた。一冬超えてもうひと回り強くなっていれば、ここから一気に突き抜けるかもしれない。
ヒュミドールも昨秋からの充実ぶりはなかなかのもので、毎レースしっかりと力を見せている。春天出走へは賞金面での不安もあり、ここは勝負の一戦だろう。
クラシックの足音聞こえる季節だが、日曜日の中山ではドリームジャーニーの秘密兵器スルーセブンシーズが2勝目を狙う。末脚の確かな馬で、期待はとても大きい。