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釈然としない、すっきりとしない。その思いが次の闘いの力に
前が詰まる。鞍上は左右にスペースを探すが、1頭分の隙間が空きそうで開かない。
手応えは持ったまま。空間さえ生まれれば、そこで一気に突き抜ける脚を見せられる。だが。
「蛯名こじ開けろ! 気合で突き抜けろ!! 蛯名!!!」
叫んでも叫んでも状況は変わらない。長い直線を8割方無駄にしたところで、ようやく馬群がばらける。残された距離は200mほど。目の前には先に抜け出した馬ただ一頭。
昨夜からそぼ降る雨の影響で、今日の馬場は不良。初陣から雨にばかりたたられるルマンにとっては、これで三戦連続の悪路。陣営の戦前コメントからは良馬場希望だったようだが、ルマンはそんなことで能力を出せない馬ではなかった。
好スタートを決めたルマンは3、4番手の内で掛かることなくマイペースの追走。勝負どころでの手応え良く直線へ。
あまりにスムーズなレース展開だったが、好事魔多し。落とし穴は直線入り口に待っていた。前を行く2頭の間を突こうとするが、1頭抜け出すためのスペースが生まれそうで生まれない。
鞍上が追うに追えないまま、直線は残り1ハロン。ようやく横の馬を蹴散らし、そこから懸命に前を追うが、ルマンが全力で走るために与えられた時間はあまりに短かった。
能力は見せた。素質は疑いようがない。強い競馬だった。不良馬場をこなしたことも収穫。
だが……。だが……。だが……。
とりこぼした。
この思いだけが強く残るレースとなってしまった。
続くアルタイスは、後方のまま見せ場すら作れずに大敗。
最近は後方から一気のマクりで良績を残していただけに、直線の長い東京では脚の使いどころが難しかったかもしれない。それにびしょびしょの田んぼ馬場は、器用に立ち回れないアルタイスにはあまりに辛かったか。
期待していた結果からは遠く離れたものだったが、いつまでも愚痴を言ってたって何も変わらない。今夜のハイライトでもう一度文句を言ったら、今日はお終い。このモヤモヤした気持ちは、マックっ仔たちがまた晴らしてくれる。
釈然としない気持ちを闘志に変え、熱い声援を。
まずは明日。明日だ!
悔しいぞっ。
▲ 見た目は地味だけど能力はあるよ
▲ まだまだ目覚めてない眼?
▲ この角度から見る彼はイケメンくん
▲ 追い始めたのは残り1ハロン
▲ 懸命に差は詰めたが
▲ だいぶ落ち着いた表情を見せるようになったアルタイス
▲ 相変わらず綺麗な眼差し
▲ 少し父の面影も
▲ ジョッキー共々キリッとしたいい表情
▲ レースはまさかの後方ポツン