メジロマックイーン関連ニュース
薫風というには強すぎる風が吹き荒れた府中の杜。
ディアジーナは、そんな風のように僕たちの前を過ぎ去っていった。
強い。
4コーナーで芽生えた勝利の予感は、直線半ばで確信へと変わり、後はビジョンすら見ることなくディアジーナの姿だけをファインダー越しに追い続けるだけでよかった。
一番良いスタートを切ったディアジーナは、内の馬の出を見ながら4番手の外でレースを展開。スピードがありながら、折り合いを欠くところはほとんどない。パドックからチャカつき、返し馬でも折り合いを欠き、レースでもまた引っかかって鞍上を手こずらせたミクロコスモスの姿とはあまりに対照的。
ジーナ自身の才能もさることながら、素質の高さに奢ることなく、ここまで一戦一戦課題を克服してきた陣営の努力がレース振りにまじまじと表れていた。
やがて迎えた4コーナー。抜群の手応えで直線に入ると、ほとんど持ったままで先頭に並びかけ、後は内田騎手が軽く仕掛けただけでセーフティーリードをゲインしてゴールまでまっしぐら。
叫んだ言葉もほとんどない。応援していてこれほどまでに楽な競馬もそうはない。
お陰で十分にヴィクトリーロードを堪能することができたし、写真も落ち着いたまま撮ることができた(笑)。
抜群のスタートとレースセンス。それに加え、一戦毎に力強さを増していく末脚に心は躍る。果たして今日のレースにブエナビスタが出てたとして、ジーナは差されただろうか。それほどまでにあの怪物は強いのか。
答えは5月24日に。
我々はいつものように陣営と馬を信じきり、自分自身がやれることをやりつくして、その時を待つだけ。
▲ トレードマークの黒メンコ
▲ 相変わらず綺麗な瞳
▲ セクシーな後姿?
▲ まったく折り合いを欠くことのない返し馬
▲ 抜け出してからは楽なもの
▲ 疲れた様子もなく余裕のあるジーナ
▲ 胸張って堂々とオークスへ
▲ おめでとうジーナ
© JRA
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