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現地時間2023年3月25日に、ドバイ・メイダン競馬場で行われたドバイワールドカップ(GI)ダート2000m に出走したウシュバテソーロが優勝。
2011年のヴィクトワールピサ以来、ダートコースに変わってからは初めてとなる日本調教馬の制覇となりました。
ウシュバテソーロは父オルフェーヴル、母ミルフィアタッチという血統の6歳牡馬。
レースは最後方から直線大外を豪快に突き抜けるというこの馬本来の走りで、東京だろうが、大井だろうが、川崎だろうが、ドバイだろうが、何処へ行こうが変わらぬ力強さで、遂に世界の頂に。
去年の今頃は条件戦を走っていた馬ですが、まるでマルシュロレーヌの蹄跡を歩むかのごとくどんどん強くなっていった姿には感服するばかり。
「ダートが合った」
そう一言で言うのは簡単ですが、ただダートに適性があっただけでここまで上り詰められるわけはなく、やはりそこにはオルフェーヴルの成長力という下支えがあってのこと。
クラシック路線に重きが置かれ、早熟の天才がもてはやされる時代ですが、熟成を重ねて味の深みを増していく素晴らしさに気がついた人も多いことでしょう。
6歳にして充実一途のウシュバテソーロ。
「今なら芝でも……」と色気が出てくるのも自然な流れで、秋にはもしかしたらアッと驚く遠征をしているかもしれません。
海外GI初制覇のウシュバテソーロは、怒涛のGI3連勝で通算29戦9勝に。
今年のシルヴァーソニックに続いて(記事)4度目の海外重賞制覇となったオルフェーヴル産駒は、10回目のGI制覇、44個目の重賞タイトル獲得(海外重賞4勝、地方交流重賞13勝、ジャンプレース重賞2勝)となりました。
[オルフェーヴル産駒 海外レース勝利一覧]
川田将雅騎手
「ゲートはスムーズに出てくれましたが、日本馬たちはそんなに速くはないので、前半は日本馬たちが後ろにいる流れの中、この馬自身のリズムを崩さないように組み立てていきました。初めて海外にチャレンジするということで、輸送も含め馬場もどれほどこなせるかというところではありましたが、調教に乗った感じも素晴らしかったですし、走ることに関しては問題ありませんでした。あとはレースの中でどれだけ頑張る気持ちをもってくれるのかというところだったので、そこにフォーカスしながら乗っていました。日本馬がここに8頭チャレンジする中で、日本人騎手として騎乗しているのが吉田豊さんと僕だけでしたし、この馬に関しては、今回初めて乗せていただくという依頼をいただけたというところも、日本のリーディングジョッキーとして、とても重たい仕事だと思いましたので、必ず結果を得たいという思いでチャレンジさせてもらいました。ウシュバテソーロが頑張ってくれたおかげで、こういう素晴らしい世界一のレースを勝つことができて、日本の騎手も世界レベルであるということも、改めて馬とともに示すことができたと誇りに思っています」高木登調教師
「スタートから速い流れになるだろうと思っていましたし、どれくらい置いていかれるかなと思っていたのが正直なところです。馬もしっかりハミをくわえながら走っており、これなら良い感じで、良いリズムで走っていると思っていました。1着でゴールした瞬間は最高の気持ちでした」
(JRAより)
© Racing Post
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